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当社顧問の林泰【医師・医学博士】による健康コラムです。

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2003/02/01

2.寄稿のはじめにあたって林先生に聞く(2)


―― 今日、糖尿病の患者が、690万人いるとか、国民病になっていますが…。

大変なことです。
糖尿病は膵臓からのインスリン分泌ができないインスリン依存型糖尿病と、インスリン分泌が少ない上に、食べ過ぎ、飲み過ぎで、カロリーオーバーによるインスリン非依存型糖尿病の二種類があります。
インスリン分泌ができない人は、なるべく早くインスリン注射療法に踏み切らねばなりません。

非依存型の場合は、食事と運動療法を行い、必要に応じてインスリン分泌をさせる薬、糖の利用を高める薬、糖の吸収を阻害する薬を使います。
糖尿病は血糖のコントロールをすることによって、目、腎臓、神経などの合併症を予防し、普通の人と同じ生活を楽しむことができるのです。合併症を起こすと厄介で、人生上大きなマイナスになってしまいます。

――このほか肺、胃、大腸、肝臓などのがん対策も重要ですね。

とても大事なことです。定期的に健診をうけることと、やはり生活習慣が大事です。
タバコの問題、アルコールや野菜不足、塩分を控えるなど、毎日の生活習慣に健診による早期発見早期治療を加えて、対応を個人個人が主体となって行うことになりますね。


【中高年の心の病について】


――― 男性も更年期障害があるとか、心の病がこんな時代だからこそ目立って増えていますね。

更年期になって、うつ状態の症状を出す人を多く見かけます。
男の更年期という言葉があり、男性でも中高年に、いわゆる更年期症状を起こす場合もあります。

女性の場合、卵胞ホルモンが低下してくると、脳下垂体から卵胞刺激ホルモンが多量に分泌され、この二種類のホルモンのアンバランスが自律神経の失調をきたし、感情の乱れも生じます。私は神経内科医ですから、精神療法、薬物療法を主体にして対応します。薬物療法は漢方薬が中心ですが、最近は女性ホルモン剤の外用薬を用いることも多くなりました。(ホルモン補充療法〕


うつ病は、几帳面で神経が細やかな人がなりやすい特徴があります。思春期から発症することが多いようですが、今まで何の症状もない人がちょっとしたきっかけでうつ状態になることがあります。
特に、心配事があったり、家族が病気になったり、対人関係のストレスに巻き込まれたりした場合に起こりやすいのです。
前に述べた更年期傷害でもうつ状態が起こりますが、中高年になり、うつ状態になることを初老期うつ病ということもあります。
不眠、食欲不振、倦怠感、肩こり、体重減少、インポテンツなどの症状が多いようです。
うつ症状は、精神的ストレスが引き金のことが多いようですが、自分ではストレスを自覚しない場合もあります。死んでしまいたいという気持ちが強いことかあります。
治療は休養が大切で、周囲の人は決してがんばるように励ましてはいけません。うつ病は、初期と回復期に自殺することが多いので、家族の温かい見守りが必要です。
ごく初期の身体症状が目立つ段階では、精神療法の他に軽度の抗うつ薬、安定剤を使用し、不眠を主訴する時は、睡眠薬の他に軽度の抗うつ薬を加えるとよく眠れるようになります。気分が重い時、放置せずに私たちに相談してください。

――科学的根拠に基づく医学の重要性が叫ばれていますね、専門的にエビデンス(Evidence Based Medicine)ですが。

非常に大事なことです。医師も人間です。
しかも開業している私にとって、私だけではできない医療が多く、限界があります。

とくに専門外のことがそうです。そこで勉強をすることはいうまでもなく大事ですが、いかに多くの各専門医とネットワークをつくり、応援していただくか、このことに神経を十分に使うことです。

――その一端として中央区医師会の学術担当の理事をしていると…。

そうなんです。二か月ごとに専門医を招聘して学術講演会を行っています。
内科領域だけでなく、眼科、耳鼻科、整形外科、婦人科など各専門医から直接、学べますが、さらにこれらの医師との面識もでき、患者さんを積極的に紹介することも実践しています。

―― 治療の可能性を具体的な証拠に基づいて分かりやすく患者さんに伝えて、その合意を得たうえで治療法を選択して行うエビデンスですが…

最も大事なこと、それは生命に対する畏敬の念を強く抱いてこそ、そこに最良の医学技術がある。これが私の信念です。

東京女子医大で、多くの病気の患者さんを診断してきました。胃のレントゲン、注腸造影、心電図、脳波検査、脳血管造影、冠動脈造影など……よく考えてみますと、私のエビデンスを創ってくれたその礎は、杉並区高井戸にある浴風会病院での、およそ5年にわたる臨床研修だったと思います。東京女子医大から出張させていただき、勉強をいたしました。
当時、浴風会病院は、尼子富士郎院長が、世界に先がけて老年医学をうちたてたのです。


亀山正邦先生、大友英一先生、寺沢先生など権威のある氏師が多くおりました。
病院へ朝出勤した時、解剖があると必ず解剖に立ち会わなければなりませんでした。病理医が不在のときは常勤医が解剖をし、病理所見については、病理学専門医が後日、肉眼的、顕微鏡学的に検討いたしました。

月一回、土曜日の午後に、CPC(臨床と病理の検討会)があり、当日は東大をはじめ関連病院の医師たちが集合して勉強をいたしました。主治医が臨床経過を発表し、臨床的に死因などを考察して述べるのです。
その後、病理医が解剖所見にもとずいて、全身の臓器の所見を披露し、病理学的な死因を発表し、その後質疑応答がなされたのです。
このことを重ねることにより、一般的な老化現象、老衰、動脈硬化、がんなどいろいろな病気の経過などが学べたのです。

この病院の老年者たちは、何十年も、ここで入所生活(老人ホームがある〕をしている方々で、定期的な健診や治療をうけていて、その際の所見や検査成績などがカルテにていねいに記載され、保管されているのです。
脳の解剖で見つかった小さな脳梗塞は、何年前の脳卒中の発作ではと、推定できるのです。貴重な勉強をさせて頂きました。
私の睡眠の研究も、この病院に入られている高齢者の方々にたいへんお世話になったわけです。

――睡眠の研究で学位論文をまとめたわけですね。

林: ええ、そうなんです。その研究は、ボストンやアムステルダムの学会で発表させていただきました。

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