ガン患者の悩み。

がんになった時に抱く悩みについて考えるコラムです。

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2003/07/10

3.がん総合相談センターを開いた専門医

〜暖かい医療の創造を目指して(3)〜

がんにまつわる悩みは・・・

医師の説明不足
・検査の結果、がんと診断され、説明を受けたが、医師のレベルで説明されたので、医学の基礎知識のない患者、家族には、がんの病態について十分理解できない。そして、そのまま治療が行われようとしているので悩んでいる。

患者の精神的フォロー
・がんを告知されただけでも驚きであるのに、その上、がんの進行度まで説明され、さらに過去のデータに基づいて治る可能性が何パーセントと言われ、ショックであった。しかし、それに対して医師は精神的フォローをしてくれない。

治療の選択
・がんの種類や進行度によって、いろいろな治療法があるが、治療によって生存率はあまり変らないと言われた。医師から提案された複数の治療方針の内、どれを選択すればいいのか、困っている。

医師に対する不信感
・手術が終わり、これで治ると安心していたところ、がんを完全に摘出できなかったので、化学療法が必要と言われた.手術の結果をもっと知りたいと思っても、医師は十分に説明してくれないので、医師に対する不信感で悩んでいる。

化学療法について
・すでに転移して手術不能な進行がんなので、化学療法しかなく、治療を受けるかどうか1週間後に返事をするように言われたが、決める判断、材料が無く戸惑っている。
-いろいろな抗がん剤を使用したが、再発や転移は、いっこうに治らず、逆に副作用で苦しい思いをするだけなので、抗がん剤以外の薬で治療する方法がないか、医師にたずねたいが、もしたずねたら医師に見離されそうで困っている。

家族と患者の関係
・効かない抗がん剤の副作用で苦しんでいる患者の様子を見て、家族は化学療法が無意味と感じていても、本人が治りたいという一心から化学療法にすがろうとしているので、家族はどうすればいいか悩んでいる。

以上が、がんで悩むケースの一部である。

病むことは人生を知ること

私は何時も感じることだが、医学技術が進んでも、医師やナースは忙しすぎる。
医師も患者も、人としてお互いに人間的触れ合いのなかで病を認識し、ゆっくりと死を悟っていったり、生きる意味を再認識して、 限られた生命力のなかに人生があり、生命の尊さを互いに学んで、一日一日を充実して生きていく----そんな医療文化が必要なのではないか。

松江寛人医師は、専門医としてではなく、医療を超えて、人生そのものの本質を問う相談者となっている。毎日のがんばりに、心から頭が下がる。

今回ご紹介した松江医師が開いたがん総合相談センターについて
●がん総合相談センター
〒104-0061
東京都中央区銀座7-5-4(毛利ビル6F)
TEL:03-5537-0732 FAX:03-5537-0733
http://www.cancercons.com

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