抗酸化ビタミン

注目が集まるビタミンA・C・Eの役割と重要性についてわかりやすく、解説しています。

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2003/08/26

4.より効果的なサプリメント利用法(4)

〜ビタミンA・C・E(エース)〜

A・C・Eは期待の星

現代は、環境汚染や成人病、ストレスなどが大きな社会問題となっています。今、これらの健康に害を及ぼす有害因子に対するビタミンの働きが注目されています。中でもビタミンA・C・E(エース)は現代人にとってとりわけその効果が期待されているビタミンです。ビタミンAは脂溶性で、動物性食品だけに含まれるビタミンAと体内で必要に応じてビタミンAに変わるカロチン(動物性、植物性食品いずれにも含まれる)とがあります。前者の場合はとりすぎた場合に過剰症をもたらすことがあるため、カロチン(β - カロチンが最良)の形でとることが最も望ましいといえます。

A・C・Eの働き

ビタミンAの効果は夜盲症や視力低下を防ぎ、呼吸器系の感染に対する抵抗力を高め、免疫機能を適切に作用させ、強い骨、健康な皮膚、髪、歯、歯茎をつくることなどです。

ビタミンCは水溶性で、体内でつくり出すことができないため食事やサプリメントの形でとらなければなりません。また、常にビタミンCの濃度は高いレベルに保つべきでありながら、体に入ったビタミンCは2〜3時間で排泄されてしまうため、タイム・リリース加工(一定の時間をかけ、持続吸収される)のされたサプリメントがお薦めです。

ビタミンCには傷や出血の治りを早めたり、ウィルスや細菌に対する免疫力を強め、血中コレステロールを下げる、発癌性物質から体を守る、風邪の予防と治療を助けるなどの効果があります。

ビタミンEは脂溶性で、脂肪酸化合物やビタミンA、Cなどの酸化を防ぐと同時に、ビタミンAの活性を高める働きがあります。また、脂溶性でありながらビタミンCなどと同様に比較的短時間しか体内に蓄えられません。ビタミンEの効果としては、体の耐久力を高め、呼吸器系の環境汚染物質への感染を防ぎ、疲労を和らげるとともに、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)のリスクを下げることなどがあげられます。

タイム・リリース加工で

このようにビタミンA・C・E(エース)は私たちが健康な生活を送るためにさまざまな有害因子から守り、他のビタミン、ミネラルとともに体の機能をうまくコントロールするために不可欠のものなのです。

体が必要とする量のビタミンを食品だけからとるのはほとんど不可能です。また、ビタミンはCを始め、水溶性のものが多いため、食品からとったものは短時間で排泄されてしまいます。したがって、 100 %天然成分で、タイム・リリース加工のされたサプリメントの形でとることがいちばん合理的で、かつ効果的な方法として薦められます。

(参考:小学館「ビタミン・バイブル」)

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