最後に。

スポーツ選手と栄養についてのコラムの最終回です。

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2002/11/01

12.スポーツ選手のための栄養プログラム(9)

〜結びとして〜

スポーツ選手にとって最高のコンディションで試合に臨むためには、食事、トレーニング、休養を効果的に組み合わせ、パフォーマンスを高めていかなければなりません。また、指導者は選手の訴えに耳を傾け、選手の状態をリアル・タイムで把握し、トレーニングや栄養補給の指導だけでなく精神的、心理的にもサポートする必要があります。

今回は4人のスポーツ選手に減量、増量、コンディショニングの改善などを試みましたが、これはあくまでも勝利に、良い記録の達成に至る過程でしかありません。試合に勝つために、良い記録を出すためには、選手はもちろん指導者も何をしたらよいかを常に確認しながら、効率的なトレーニングと正しい栄養補給を続けなければなりません。

栄養素は体内で利用されて初めて栄養となります。食物をいちばん良い状態でとり、消化、吸収効率を上げ、吸収した栄養を過不足なく利用し、エネルギー源や体づくりに役立てると同時に、休養をうまく取りいれた効率的なトレーニングを続けることで、疲労感やけがが減り、パフォーマンスが上がります。そして、それを続けることで病気や環境の変化に対する抵抗力が増し、トレーニング強度をさらに高め、よりハイ・レベルの技術を身につけることができるようになります。

様々なトレーニング理論が紹介され、栄養学、運動生理学の書籍が数多く出版されている中で、スポーツ選手並びに指導者にはそれぞれに合った適切なトレーニングを行い、栄養学や運動生理学などの豊富な知識を身につけ、トレーニングはトレーニング、栄養は栄養と単独でとらえるのではなく、それを総合した形で毎日の生活習慣そのものを改善することで科学的、効率的に総合力を高めていくことをめざしていただきたいと考えます。
(おわり)


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