失われた食文化

バランスの良い日本の食文化が失われつつあります。

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食と健康

2003/04/01

3.伝統を守らなかった日本


日本の取り組み

一方、日本において高齢化社会への準備はどうなっているのでしょう。現在の日本は、寝たきりのお年寄りが年々増え続けています。そして25年後には今の倍、230万人以上の寝たきり老人が予測されています。特別養護老人ホームはどこも空きがなく、入園を待機している高齢者は後を絶ちません。高齢者を抱える家族に在宅介護を薦めたり、介護ヘルパーを養成するなどが急ピッチで進んでいますが、十分行き届いていないのが現状です。

既に、医療費の3割負担が決定しており、今後も医療費増大による、国民負担の増加が懸念されます。今、まさに高齢化社会を突き進む日本において、アメリカの挑戦“ヘルシーピープル”計画、つまり、健康寿命を延ばす計画は、私たちにとって大変な参考になるのではないでしょうか。

守るべき伝統、伝えるべき味

さて、ここまで、アメリカの健康プロジェクトの成功例を挙げてきましたが、勿論わが国日本にもすばらしい点があります。それは、“食文化”です。アメリカでは高齢者の寝たきりが減る一方で、肥満とそれを主な原因とする糖尿病患者の数が急増しています。実は、日本でも、年々肥満の数と糖尿病患者の数が右肩上がりで増え続けています。その原因は、日本の食事の欧米化、特にアメリカ化にあります。今の平均寿命は、今のお年寄りがどれくらい生きられるか、を示したものであって、決して私たちがその年まで生きられるという保障はありません。

今のお年寄りが長生きなのは、日本の伝統的な食事を取り続けてきたからです。戦後、日本の食事は大きく方向性を変えました。それまでの、米を主食とし、主なタンパク質を魚や大豆製品から摂り、野菜を多く食べていた伝統的な食生活から、肉類や揚げ物、乳製品、パン食といったそれまでの日本人になじみのなかった食品が次々に食卓に並ぶようになりました。年々増えつつある肥満人口を食い止める手立てはあるのでしょうか。以下は、アメリカがこの20数年間に経験した、食の変化です。

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