2003/04/01
7.ピラミッドから学ぶ七健康法(2)
[3] 毎日軽い運動をし、体重のコントロールをする
いくら“よく食べ、よく飲み、健康になる”ということがコンセプトの食事方法とは言え、過度の体重オーバーは生活習慣病などの弊害があります。体重や塩分の制限などがあると、食事を楽しむということが難しくなります。生涯おいしい食事を食べ続けるためにも、体重は適正に保つことが必要です。
また、毎日軽い運動をすることによって、体内の基礎代謝力が上がり栄養を取り込みやすい体質になり、免疫力もアップするので風邪を引きにくい健康体になります。毎日の運動というのも、軽い運動でかまいません。1時間ものジョギングを毎日続けることは、とても困難ですし、体力のない方にとっては、逆にひざなどに過度の負担をかけてしまう結果になってしまいます。テレビを見ながら、家事をしながら、通勤しながら、の「〜ながら」エクササイズを工夫してみてください。毎日少しずつ続けることに意義があるのです。
[4] 和食は究極のバランス栄養食。日本古来の食事を見直そう!
新・食のピラミッドでは、野菜や豆類を多く摂り、タンパク質は赤身の肉を避け魚や鳥肉から摂り、そして油は植物性のものを摂取するように奨めています。あれ?そんな食事、どこかで見たような気がしません?そうです、私たちが、昔から食べ続けてきた、和食なんです。
日本の食生活の歴史をみてみると、食卓に乳製品や肉類が出現するようになったのはつい最近のこと。それまでは、数千年に渡って、穀物と豆類からは炭水化物と植物性タンパク質を、魚介類からは動物性タンパク質とEPA・DHAといったオメガ3系とよばれる脂質を摂っていました。そして、ビタミンやミネラルは野菜や果物やお茶から摂れ、ミソや醤油といった発酵食品からは、さまざまな酵素を利用してきました。和食は、世界一バランスにすぐれた食文化として世界中から注目を受けているのです。
最近魚嫌いの子どもや、納豆や豆腐といった日本古来の食事を避ける人が増えています。確かに、インスタント食品や加工食品、ファーストフードはいつでも食べたい時に、手軽に手に入って便利です。しかし、生涯を通じての健康を考えたときにそのような食生活では不安が残りませんか?また、パン食だと、どうしても一緒に食べるおかずが、シチューやハンバーグといった、こってりしたおかずになってしまい、脂肪過多やカロリーオーバーがきになります。1日3食のうち、2食を究極のバランス栄養食である和食中心の食事にするようにこころがけてみてください。
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