新・食のピラミッドの活用【その1】

ダイエットの定義とカルシウムの摂取について解説しています。

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食と健康

2003/04/01

6.ピラミッドから学ぶ七健康法(1)


新・食のピラミッドから学ぶ7つの健康法 -1-

勿論、アメリカと日本では、文化も食生活も、そしてかかりやすい病気も違いますので、博士の提案するピラミッドをそのまま、そっくり私たちの生活に取り入れることは出来ません。例えば、新・食のピラミッドでは、全粒粉のクラッカーやシリアル、パンなどが一番多く摂ると良いとされる最下層を占めていますが、これらの食品は私たちの生活であまりなじみのある食品とはいえません。しかし、ここで玄米や雑穀米だったら私たちも生活の中に取り入れやすいのではないでしょうか。小麦に加えてバターや卵、牛乳で作るパンに比べて、ご飯は水と米だけ、ととてもヘルシーなのです。このように、ウィレット博士の提案するピラミッドの基本は押さえつつ、私たちの生活に沿うようにした、健康法を7つ紹介します。

[1] ダイエットの定義

ダイエットとは、減量を目的としたものや、無理な食事制限を指すのではなく、よりよく生きるための食生活である。

私たちは、“ダイエット”と聞くと、短期間での減量を目的としたものや、食事を抜いたり、ある食品だけを食べ続けるといった無理な食事制限を思い浮かべるでしょう。しかし、博士は、食事の楽しみを保ちつつ、体重をコントロールできて、しかも健康を増進することができる食事方法がないものかと、模索し続けていました。博士の定義するダイエットとは、短期間の減量を狙ったものではなく、生涯を通じての健康のことなのです。博士が言う“食べ、飲み、そして健康になろう”を聞いても、彼がこのピラミッドを通して伝えようとするメッセージがよくわかると思います。

[2] 乳製品はカルシウムサプリメントで代替できる

博士によると、ピラミッドの上から2層目の乳製品欄はカルシウムサプリメントと置き換えてもいい、となっています。これは私たち日本人には朗報なのです。それは、私たち日本人の体の仕組みと密接に関係があります。

日本人は牛乳との相性が悪い
牛乳を飲むとお腹がゴロゴロする。

牛乳を飲むと、お腹がゴロゴロしたり便がゆるくなるという話をよく効きます。それは乳糖不耐症という生まれ持っての体質なのです。乳製品には乳糖が含まれでいますが、それをを消化するのに必要な消化酵素、“乳糖分解酵素”を持っていないという体質です。乳糖分解酵素は、授乳期の赤ちゃんは誰もが持っています。それは母乳から必要な免疫や栄養素を確保するためです。哺乳動物を見ても、大人になっても乳を飲んでいる哺乳類は存在しません。大人になった哺乳類は他のえさから必要な栄養素を確保できるからです。乳糖分解酵素を持っていないのは、哺乳類としては、普通なのです。

日本人の8割が牛乳でお腹ゴロゴロ!?

研究によると、大人の日本人の約8割が、程度の差こそあれ、この乳糖不耐症であると言われています。日本人は、古来から米、イモ類、野菜、豆類や海藻類を常食とし、牛乳なしでもミネラルやタンパク質を補給できていました。日本で牛乳がよく飲まれ始めたのは、戦後の給食がきっかけなのです。
ヨーロッパや、アジアの遊牧民族で寒冷地に住み、牛乳や山羊乳から毎日必要な栄養素を摂っている人々には、乳糖分解酵素を生まれつき持ち備えています。長年の生活習慣によって、遺伝子が突然変異を起こし、牛乳や山羊乳を利用できる体質へと変化したのです。

お腹が痛いのを無理し牛乳をて飲むより、カルシウムサプリメントや食品で補給

いくら日本人がカルシウム不足だからといって、お腹の調子が悪くなる人は無理して、牛乳を飲む必要はありません。博士が提唱するように、乳製品はカルシウムサプリメントで代替できます。そのほかにも、魚や肉からタンパク質を、小魚や海藻、野菜からカルシウムを摂るという方法もあります。その場合は、補助として、マルチビタミンカルシウムサプリメントを利用するようにしてください。

 

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