【マグネシウム】

最近注目が集まるマグネシウムについて、解説しています。

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成人の体内には約30gのマグネシウムが含まれ、その約6割が骨に存在しています。残りは、筋肉や脳、神経、細胞外液に存在します。血液中にも1%のマグネシウムがありますが、不足すると、骨に蓄えられていたマグネシウムが放出し不足分を補います。

筋肉細胞に入るカルシウムを調整する

筋肉細胞に入るカルシウムを調整する

筋肉の収縮は、筋肉細胞にカルシウムが入ることによって起きこります。マグネシウムは、 門番のように筋肉細胞の中に入るカルシウムの量を調節しています。マグネシウムが不足してしまうと、 カルシウムは筋肉の中に入れず、筋肉の収縮がうまくいきません。マグネシウムが十分にあると、 カルシウムによる筋肉の収縮が正常に調整されるので、筋肉痛を緩和することができます。不足が続くと、痙攣やふるえが起こります。

骨に入るカルシウムを調節する

マグネシウムは骨を作るときも、カルシウムとペアになって働きます。ここでも、マグネシウムは門番の役です。 マグネシウムは骨芽細胞に働きかけて、骨に入るカルシウムの量を調整します。マグネシウムが居ないと、 カルシウムがうまく骨の中に入れない上に、今までに取り込まれたカルシウムも、骨から出やすくなってしまいます。 骨が正常な状態で作られていないので、もろい骨が出来上がり、スカスカの骨、つまり、骨粗しょう症になってしまうのです。

精神の安定を保つ

別名「抗ストレスミネラル」。神経の高ぶりを押さえる作用があり、イライラを鎮めて、おだやかな精神状態を保ちます。 ストレスによって一番消費されるミネラルが、マグネシウムです。ストレスを感じたら、マグネシウムの補給を心がけて下さい。 マグネシウムが不足すると、興奮しやすくなってイライラすることが多くなります。女性で、生理が近くなると気分がふさぎがちになったり、 イライラしやすくなる人がいます。これは、月経が近くなると精神的に不安定になる月経前症候群と呼ばれ、 マグネシウムの欠乏が原因と言われています。マグネシウムの服用を続けた結果、感情の動揺が軽減できたという研究結果も発表されています。

◆ミネラルは「カル3:マグ1」が理想的

理想は「カル3:マグ1」

「カル3:マグ1」と聞いて、「おや?」と思われた方もいらっしゃるでしょう。
一般的に、カルシウムとマグネシウムは2:1の割合で摂るのが理想的と言われています。いわゆる、「カル2:マグ1」です。

それは、マグネシウムの特別な性質によるものなのです。マグネシウムは、他の栄養素を取りすぎることによって、体外に排出されてしまう性質があります。

カルシウムとのバランスがとても大切

その代表的なものが、カルシウムです。カルシウムは動脈を収縮させて血圧を上げるのに対して、マグネシウムは動脈を弛緩させ、 血圧を下げるように働きます。カルシウムとマグネシウムは、互いの作用で正常な血圧や血液の循環を守っているのです。



カルシウムの体内吸収を考えた設計

そこで、カルシウムとマグネシウムは2:1の割合で摂るとよいとされているのです。 しかし、カルシウムはミネラルの中でも、体内での吸収がされにくい栄養素。理想量を100%摂ったとしても、 全てが吸収されるわけではありません。ライフスタイル2のミネラルは、体内に吸収される過程で失われるカルシウムの量も考慮に入れて、 「カル3:マグ1」の理想的な設計になっています。

◆カルシウムだけでは骨にならない!?

日本人と骨粗しょう症

ここ数年、日本人のカルシウム不足が話題になっていました。様々なところで、カルシウム不足が取りざたされた甲斐もあって、 厚生省が定めた一日の所要量600mg には到達しつつあるようです。しかし、カルシウムの摂取量が足りているにもかかわらず、 骨粗しょう症になるお年寄りや若い女性が増えています。それはなぜでしょうか?

カルシウムだけでは骨は出来ない

それは、カルシウムだけでは、骨は作られないからです。

骨の形成には、マグネシウムが大切な役割を担っています。カルシウムを摂ったら、マグネシウムの摂取も忘れずに行わなければいけません。

カルシウムとミネラルは大切なペア

ミネラルはペアになって互いにバランスを取りながら、体内で働いています。 例えば、カルシウムとマグネシウム、ナトリウムとカリウムのようにです。マグネシウムはカルシウムと特に密接な関係を持っています。 この二つは、互いに作用しあうことで、神経や筋肉、骨に影響を与えています。カルシウムだけでは、骨を作ることはできません。 マグネシウムとカルシウムのバランスを保っていくことが重要です。

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